男尊女卑を克服するための公論について、
門下生メーリングリストでれいにゃんさんがすごい投稿をしていました。
ご紹介します。
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発端となった個人のみではなく、その他大勢の昭和残像おじさんへ、思うところを投稿します。
「『男は外で働き、女は家を守る夫婦を理想とする社会を、日本は目指した方がよい』という通念・イデオロギー」
昭和残像おじさんのが経験した家庭がどのようなものかに関わらず、上記の通念を理想的とする人は多いのでしょう。
まずは、自分の経験、見聞きした夫婦像を語ると、どっちもどっち論に陥りやすいので、まずは女性、仕事、結婚、家庭、出産育児のキーワードが並ぶ時、念頭におくべき方がいます。
畏れ多いことですが、皇后陛下雅子さまです。
男女雇用機会均等法が施行された第一号世代の雅子さま。天皇陛下とのご結婚により、外務省のお仕事を退職され(しいていえば)共働きの自営業となられました。
その後の凄まじい、出産へのプレッシャー
陛下と共に務められる公務への横やり
育児に関する誹謗中傷
雅子さまは正に『男は外で働き、女は家を守る夫婦を理想とする社会を、日本は目指した方がよい』という通念・イデオロギーを押してつけられて、苦しみ、闘病中です。
素晴らしい伴侶とお子様がいらっしゃっても、ご病気は完治とはなっていません。
昭和残像おじさん達には、ここで立ち止まって考えて欲しいところですが、そうはならないようです。
「わがまま」
「跡取りが出来るまで家にいろ」
「家業の内勤は出来ないのに、営業旅行は行けるのか?」等と言わんばかりの更に酷い誹謗中傷がなされました。
まずは立ち止まって、考えて欲しいです。
生身の人間に実態に合わないイデオロギーを押し付けた結果、病気に追い込んでいるのはないか?と
次に、出産育児に関わる、保育の現場から考えてみます。
「0才児から保育園は可哀想」
「3才までは母親が家で見るべきだ」
これらの意見がよく、専業主婦を選んだ女性からも聞かれます。気になるのは会話の前後から「保育士は母親の代わりにはなれない」と後ろ向きに誇大解釈しているように取れることです。
保育士を目指す学生は、「保育士は母親ではない」と、しっかり学ぶそうです。
児童福祉法第18条の4で保育士は「専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導をおこなう」とあります。
始めから母親の代役ではありません。
敢えて、0才児から保育園が可哀想な点をあげると、熱を出しやすく、保護者が仕事を中断する確率が高いこと、中耳炎になりやすい子には厳しい環境であることでしょうか?しかし、これら病気の責任は母親だけのものではないです。
「女は家を守る」に含まれるであろう「育児は女の仕事」という通念は「誰かのお世話をする仕事は女性のもの」という思い込みが根っこにあるのではないでしょうか?
だから、世間は保育士に母親の代わりと思い込み、母代わり求める保護者も多く、教育の現場では強く否定する必要があるのではないでしょうか?
やはり、社会通念が、現場を歪めて、息苦しい世間を作っているように思えてなりません。
因みに天皇陛下は、積極的に育児も行われ、先日は御一家総出で養蚕の様子を見せてくださいました。
現場の実態を踏まえて、生身の人間として、行動で示してくださっています。
(れいにゃんさん)